佐賀県後期高齢者医療広域連合長の
多久市長 横尾 俊彦でございます。
後期高齢者医療制度は、近年の急速な少子高齢化や医療技術の進歩等により国民の医療費が増大していく中、国民皆保険を堅持しつつ、将来にわたって持続可能な医療保険とするため、また、現役世代と高齢者世代との負担を明確にするために、国会での法律の議決にもとづき、平成20年4月から開始されました。
佐賀県内におけるこの制度は、佐賀県のすべての市町が参画する当広域連合で運営をしています。
制度開始当初は、制度の周知不足などにより、被保険者の皆様をはじめ関係各位にご迷惑、ご心配をおかけした面もございましたが、数年を経過した現在では、安定的な運営ができる状況になったところであります。
国においては、新たな高齢者医療の在り方を検討する社会保障・税一体改革の議論が進められ、平成24年8月に「社会保障制度改革推進法」が成立しました。この中で、今後の高齢者医療については、状況等を踏まえ、必要に応じて「社会保障制度改革国民会議」で検討し、結論を得ることとされております。
「社会保障制度改革国民会議」は、第1回目の会議が平成24年11月末に開催され、医療保険に関わる団体等の代表者の意見を聞きながら審議が進められています。今後の会議ならびに自民・公明・民主の三党協議等によりまして、高齢者医療制度の在り方や方向性が示されるものと考えられますので、私共といたしましても、その議論の過程に注目するとともに、必要に応じ現場の声を届けていく必要があるとも受けとめているところです。
当広域連合におきましては、今後の国の動向を注視しつつ、県内の被保険者の皆様が日々健康で過ごされますよう、また、安心して必要な医療を受けることができますように、引き続き県内20市町と連携し、円滑な制度運営に取り組んでまいります。
今後とも県民の皆様を始め、関係各位のご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
佐賀県後期高齢者医療広域連合
広域連合長 横尾 俊彦
Copyright (C) 佐賀県後期高齢者医療広域連合 All Rights Reserved.