COPD(Chronic_Obstructive_Pulmonary_Disease:慢性閉塞性肺疾患)は、たばこの煙などによって、肺の中の気管支に炎症が起きたり、気管支が枝分かれした奥にある肺胞(空気中の酸素を体内に取り入れ、体内の二酸化炭素を排出する場所)が破壊されて、徐々に呼吸障害が進行する病気です。「慢性気管支炎」、「肺気腫」などの病気が含まれます。
長期の喫煙などにより、年齢に伴う通常の変化以上に肺の機能低下が進む病気で、「肺の生活習慣病」とも言われます。
COPDの主な症状は、坂道や階段の上り下りなど身体を動かしたときの息切れや慢性のせき・たんです。
病気が進行すると少し身体を動かすだけで息切れするようになります。さらに悪化すると呼吸不全や心不全をおこし、命に関わる病気です。
また、呼吸不全だけでなく、全身の健康状態にも影響を及ぼし、心筋梗塞・狭心症・脳血管障害・糖尿病・骨粗しょう症、抑うつなどさまざまな病気の併発がみられます。
息切れ、慢性のせき・たんなど、気になる症状のある方は、早めにかかりつけ医や呼吸器専門医に相談しましょう。
現時点ではもとの健康的な肺に戻す治療法はありませんが、少しでも早く治療を開始することで、健康状態の悪化を防ぎ、日常生活を維持・改善することができます。
COPDの原因の90%以上は喫煙です。「禁煙」によって発症を予防し、また、進行を阻止することができる病気です。
早く禁煙するほど発症を予防できる可能性が高くなります。
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